事故のときドラレコがあるとどう変わる?保険会社が最初に聞く理由
交通事故のあと、保険会社からこう聞かれることがあります。
「ドラレコはありますか?」
ドライブレコーダーの映像があると、事故の状況を確認する大きな手がかりになります。
ただし、ドラレコがあればすべてが一瞬で決まる、というわけではありません。
この記事では、保険会社の事故担当目線でドラレコ映像がなぜ重要なのか、保険会社が何を確認しているのか、提出するときに気をつけたいことを、できるだけやさしく解説します。
私は保険猫シドニー。
事故担当者の心のオフィスに住む猫。
今日も、人間の電話を聞いている。
事故の話には、流れが変わる瞬間がある。
その合図みたいに、こんな言葉が出てくる。
「ドラレコあります?」
この一言が出ると、話が少し前に進みやすくなることがあるにゃ。
ぶつかった場所。
信号の色。
どちらが動いていたか。
止まっていたのか、動いていたのか。
事故の瞬間の記憶は、本人が思っている以上にあいまいになることがある。
悪気があるとか、うそをついているとかではなく、びっくりした瞬間の記憶は、そういうものでもあるにゃ。
だからこそ、ドラレコ映像があると助かる。
「たぶんこうだった」が、
「たしかにこう映っている」に近づくことがあるからにゃ。
ドラレコがあると、事故対応で何が変わるのか
いちばん大きいのは、事故の状況を確認する出発点がそろいやすくなることです。
事故のあと、人はそれぞれ違う景色を見ています。
「相手が急に出てきた」
「こちらは止まっていた」
「ウインカーは出していた」
「信号は青だったと思う」
どれも、その人には本当にそう見えていることがあります。
でも、お互いの話が食い違ったままだと、事故状況の確認に時間がかかります。
ドラレコ映像があると、
「何が起きたのか」
を考えるための土台ができます。
事故対応では、話が進まないこと自体が、かなりしんどいこともあります。
映像があるだけで、確認の方向性が見えやすくなることがあるにゃ。
保険会社はドラレコで何を見ているのか
保険会社がドラレコ映像を見るときは、ただ「ぶつかった瞬間」だけを見ているわけではありません。
たとえば、次のような点を確認します。
- 事故の前に、それぞれの車がどう動いていたか
- どちらがどの方向から来たのか
- 信号の色や標識が確認できるか
- 一時停止や車線変更の状況
- 止まっていたのか、動いていたのか
- 接触までの流れに不自然な点がないか
大事なのは、ぶつかった瞬間だけではなく、その前後の流れです。
たとえるなら、料理の完成写真だけを見ても、どう作ったかはわかりにくい。
でも、途中の手順が見えれば、何が起きたのかがずっとわかりやすくなる。
事故もそれに少し似ています。
接触の瞬間だけではなく、そこに至るまでの動きが見えると、事故の形をつかみやすくなるにゃ。
ドラレコは「ついているだけ」では足りないこともある
ドラレコは、ついていれば必ず安心、というものではありません。
ちゃんと映っていて、
あとから確認できて、
必要な場面が残っていて、
はじめて意味が出ます。
たとえば、こんな場合は注意が必要です。
- 肝心な場面が映っていない
- 夜間で映像が暗く、状況が見えにくい
- 前方だけで、横や後ろの接触状況がわからない
- 映像が上書きされて消えてしまった
- 音声や日時設定がずれていて確認しにくい
- SDカードの不具合で録画できていなかった
「ドラレコがあります」と聞くと安心しそうになりますが、実際には見たいところが映っているかが大事です。
ドラレコは、存在そのものよりも、映像の中身が大事にゃ。
ドラレコ映像があっても、事故の結論がすぐ決まるとは限らない
ここは大事です。
ドラレコ映像があっても、それだけで事故のすべてが決まるわけではありません。
映像には、見える範囲があります。
カメラの角度によっては、横から来た車や、歩行者、自転車、標識などが十分に映っていないこともあります。
また、事故対応ではドラレコだけでなく、ほかの情報もあわせて確認します。
- 車の損傷箇所
- 事故現場の状況
- 当事者双方の話
- 警察への届出内容
- 道路の形状
- 信号や標識の有無
- 過去の事故例や基本的な過失割合の考え方
ドラレコはとても大事な手がかりです。
でも、全部を一発で決める魔法の道具ではありません。
ここを誤解すると、
「映像があるのに、なんですぐ決まらないの?」
という不満につながることもあります。
ドラレコは、事故状況を整理するための大事な材料。
でも、最後はほかの情報も重ねて判断していくことが多いにゃ。
ドラレコ映像を提出するときの注意点
事故後にドラレコ映像がある場合は、まず保険会社や代理店に相談してみてください。
そのうえで、次の点に注意すると安心です。
映像を消さないようにする
ドラレコは、古い映像から上書きされることがあります。
事故後にそのまま走り続けたり、何日も放置したりすると、必要な映像が消えてしまうことがあります。
事故の映像があるかもしれないと思ったら、早めに保存することが大切です。
事故の前後も残しておく
ぶつかった瞬間だけを切り取るより、事故の少し前から少し後まで残しておくほうが、状況を確認しやすいことがあります。
必要な範囲は事故内容によって変わるので、勝手に短く編集しすぎないほうが無難です。
加工や編集をしない
加工や編集をしない 映像を見やすくするつもりで加工や編集をすると、確認資料としての信頼性が下がることがあります。事故対応では「元の映像のまま」が一番大事にゃ。
提出方法は保険会社に確認する
映像データの送り方は、保険会社によって異なります。
メール、専用フォーム、クラウド共有、SDカードのコピーなど、案内された方法に従うのが安心です。
それでも「ドラレコあります?」と聞く理由
記憶だけでは、どうしても人の数だけ景色があります。
でも記録があると、その景色を少し重ねやすくなります。
映像があっても、すぐにすべてが決まらないことはあります。
それでも、何もないところから話を始めるより、ずっと助かることがある。
だから、事故対応ではこの一言が出るにゃ。
「ドラレコあります?」
それは、話を早く終わらせたいからだけではありません。
何が起きたのかを、できるだけちゃんと確認したいからです。
目立たないけれど、あると助かる。
ドラレコは、事故のあとに黙って働くタイプのえらいやつにゃ。
オフィス猫メモ
ドラレコは、事故状況を確認する大事な手がかりです。
ただし、万能ではありません。
映っている範囲、映像の見やすさ、事故前後の流れ、ほかの資料との整合性も大切です。
事故後は、映像が上書きされないように早めに保存し、保険会社や代理店に相談してみてください。
まとめ|ドラレコ映像は事故対応の大事な手がかりになる
交通事故では、当事者それぞれの記憶が食い違うことがあります。
そんなとき、ドラレコ映像があると、事故の状況を確認するための大きな手がかりになります。
ただし、ドラレコがあればすべてがすぐ決まるわけではありません。
大切なのは、
- 事故の前後の流れが映っているか
- 映像がきちんと残っているか
- ほかの資料とあわせて確認できるか
- 必要に応じて保険会社へ相談すること
です。
「ドラレコあります?」
この一言は、事故対応を前に進めるための大事な確認です。
事故のあとに慌てないためにも、日ごろからドラレコがきちんと録画できているか、たまに確認しておくと安心だにゃ。
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