事故の修理工場、自分で決めていいの?
私は保険猫シドニー。
事故担当者の心のオフィスに住む猫。
事故の電話で、ときどき少し空気が止まる瞬間がある。
「修理工場、決まってますか?」
この一言を投げたとき、相手が少し身構えるのがわかる。
「え、それって保険会社が決めた工場に入れないといけないんですか?」
そんな不安が、受話器越しに伝わってくることがある。
でも、そこは最初にはっきり言っておきたい。
修理先は、基本的に自分で選んでいい。
事故の直後で、まだ全体の流れが整理できていない人は、先にこちらもどうぞ。
→「交通事故のあと、まず何をする?最初の5つだけ覚えておいてほしい話」
いつもお世話になっているディーラーさんでも、
腕のいい近所の板金屋さんでも、
「あそこなら安心できる」と思う場所を伝えていい。
車を預けるというのは、大切な資産を預けることでもある。
知らない誰かに決められるより、自分が信頼している先に任せるほうが、事故のあとの納得感はやっぱりちがう。
だから、保険会社は修理先を決める役ではない。
では、なぜあえて
「修理工場、決まってますか?」
と聞くのか。
それは、あなたの選択肢を奪いたいからではない。
これから、どこで、どんな修理の話が進んでいくのか。
その入り口を確認したいのだ。
相手の保険会社からの連絡そのものが不安なときは、こちらも参考になります。
→「相手の保険会社から電話がきたらどうする?最初に聞かれやすいことと答え方」
保険会社は、お客さまが選んだ工場から出てくる見積もりを見て、
今回の事故の傷と修理内容がちゃんとつながっているか、
金額として不自然ではないか、
そういうところを確認していく。
つまり、
修理先を選ぶのは、あなた。
その内容を見ていくのが、保険会社。
そういう役割分担になっている。
ここでひとつ、あわせて覚えておきたいこともある。
修理先は自分で決めていい。
ただ、何も連絡せずに修理がどんどん進んでしまうと、あとで確認に時間がかかることがある。
たとえば、相手方への賠償が関係する事故では、
写真や見積もりの共有がないまま修理が進むと、その確認がしにくくなることもある。
だから大事なのは、
修理先を自分で決めるな、ではなく、修理前に一度共有すること
だと思ってもらえたらいい。
「修理工場、決まってますか?」
と聞かれたら、遠慮なく
「いつものお店で」
と答えていい。
まだ決まっていなくて困っているなら、
「どこか紹介してもらえますか」
と相談するのももちろんありだ。
同じ一言でも、受ける側と聞く側では、頭の中が案外ちがう。
あの質問は、どこかに誘導するためのものではない。
あなたが選ぶ修理先を前提に、その先の話をきちんと進めるための確認なのだ。
🐱オフィス猫メモ:
修理先は、基本的にお客さまが選ぶもの。
保険会社はそれを決める役ではなく、選ばれた修理先から出る見積もりや修理内容を確認していく。
「選ぶのはお客さま、見るのは保険会社」
まずはこの役割分担で覚えておくとわかりやすい。
そのうえで、修理が進む前に一度共有しておくと、あとがスムーズになりやすいにゃ。
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