交通事故の治療費を保険で払うと等級は下がる?人身傷害とノーカウント事故の話
交通事故のあと、保険会社から「治療費のお支払い手続きを進めます」と言われて、
「え、保険を使ったら等級が下がるのでは?」
と不安になる人は少なくありません。
でも、自動車保険では、保険金が出ることと等級に影響することは、必ずしも同じではありません。
この記事では、保険金が出ても等級が下がらないことがある「ノーカウント事故」について、できるだけやさしく解説します。
私は保険猫シドニー。
事故担当者の心のオフィスに住む猫。
今日も、人間の電話を聞いている。
「治療費のお支払い手続きを進めますね」
「え? ちょっと待って! 保険を使ったら等級が下がるんでしょ?」
ちょっと待つにゃー!
「保険金が出る」ことと「等級が下がる」ことは、同じ話じゃないにゃー!
今日も、オフィス猫の叫びがこだまする。
保険金が出ると、必ず等級が下がるの?
事故のあと、こう思う人は少なくない。
保険からお金が出るなら、それはもう「保険を使った」ということ。
そして、使ったなら翌年の保険料が上がる。
そんなイメージがあるにゃ。
でも実は、ここは少し分けて考えたほうがいいにゃ。
ノーカウント事故とは?
保険では、
お金が出ることと、
等級に影響することは、
同じではないことがあるにゃ。
人身傷害だけなら等級に影響しないことがある
たとえば、人身傷害。
これは、自分や同乗者のケガについて補償するものにゃ。
治療費の支払いや、通院にかかった費用の支払いがあっても、
人身傷害だけを使う場合は、ノーカウント事故として扱われることが一般的にゃ。
ただし、契約内容や事故の内容によって扱いが変わることもあるので、実際には保険会社や代理店に確認してほしいにゃ。
人身傷害保険の基本については、こちらの記事でも解説しています。
→ 人身傷害保険とは?交通事故で自分や家族のケガを補償する仕組みをやさしく解説
だから、
「治療費の支払い手続きをします」
↓
「はい、来年の保険料アップ確定です」
ではないにゃ。
ここ、かなり誤解されやすいところだにゃ。
たぶん感覚としては、
保険ってひとつの大きな財布に見えるんだよね。
だから、そこから1円でも出たら、全部「使った」ことになるように感じる。
でも実際には、補償ごとに扱いが違うにゃ。
たとえるなら、
同じ家の中にあるお金でも、
生活費の引き出しと、もしものための封筒は別、みたいなものにゃ。
どの引き出しから出たかで、家計への影響は違う。
保険もそれに少し似ているにゃ。
等級に影響する補償もある
もちろん、何でもかんでも等級に影響しないわけではない。
相手への賠償や、自分の車の修理で保険を使うと、
等級に影響することもあるにゃ。
大事なのは「どの補償を使うのか」
だから大事なのは、
保険金が出るかどうかではなく、
どの補償を使うのかを見ることにゃ。
ノーカウント事故かどうか確認する方法
じゃあ、どこで確認するの?ってにゃるよね。
実は、自動車保険の約款には
「ノーカウント事故」
という扱いが書かれていることがあるにゃ。
等級に影響しない事故の種類が、ちゃんと明記されているにゃ。
むずかしそうに聞こえるけど、
まずは自分の証券や約款を見てみるだけでもいいにゃ。
迷ったら代理店や保険会社に
「これってノーカウントになりますか?」
と、そのまま聞いて大丈夫にゃ。
ここをごちゃっとひとまとめにしてしまうと、
本当は使える補償なのに、
「高くなるのがいやだから、やめておこうかな……」
と、必要な補償まで遠ざけてしまうことがある。
それは少しもったいないにゃ。
保険って、ほんとにややこしい。
でも逆に言うと、
「出るなら全部同じ」ではない
と知っておくだけでも、事故のあとの不安は少し減るにゃ。
🐱オフィス猫メモ:
気になる人は、自分の証券や約款を一度見てみるといいにゃ。
「ノーカウント事故」の項目がヒントになるにゃ。
まとめ|保険金が出ることと等級が下がることは別で考えよう
保険では、
「お金が出る」ことと「等級が下がる」ことは、同じではないにゃ。
「保険を使うと高くなるんでしょ?」
そう思うのは、とても自然なこと。
でもその前に、
どの補償の話なのか
をひと呼吸おいて見てみると、話は少し変わるにゃ。
今日もオフィス猫は、
電話の向こうで生まれるその誤解に、心の中で
「ちょっと待つにゃー!」
と叫んでいる。
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