交通事故のあと、まず何をする?最初の5つだけ覚えておいてほしい話
私は保険猫シドニー。 事故担当者の心のオフィスに住む猫。
今日も、人間の電話を聞いている。
事故の電話で、困っている人の多くは、何をすればいいかわからなくて、頭が真っ白になっている。
知識がないのではない。 順番がわからないのだ。
この記事では、事故直後にやるべきことを5つに絞って整理する。 むずかしい話は後でいい。まずこの5つだけ覚えておいてほしい。
① ケガの確認が最優先
事故の電話で、最初に確認することがある。
「おケガはありませんか?」
車のキズより先に、それを聞く。相手のケガ、自分のケガ。
気が張っているから、その場では大丈夫に感じても、あとから痛みが出ることがある。首や腰は特に、翌日以降に症状が出るケースが少なくない。
これには理由がある。緊張状態のときは、脳がある程度の痛みを感知しにくくなっている。落ち着いた頃に「あれ、首が……」となるのは、珍しいことではなく、実務でもよく聞く話だ。
その場で「大丈夫」と言い切らないこと。これが、自分を守る最初の一歩だ。
② 警察を呼ぶ
「これくらいなら呼ばなくていいですか?」
そう聞かれることがある。でも、軽い事故でも呼んでほしい。
まず、交通事故が起きたら警察への届け出は法律上の義務だ。「小さいから」は理由にならない。
そして実務的にも重要な理由がある。警察に届け出ることで「交通事故証明書」が発行される。これがないと、保険の手続きが動かない。後から「やっぱり保険を使いたい」となったとき、証明書がなければ手詰まりになる。
呼ぶかどうか迷う時間があるなら、呼んでしまった方がいい。
③ 相手と情報交換をする
名前、連絡先、車のナンバー。できれば、相手の保険会社名も確認しておきたい。
「個人情報だから教えたくない」という方もいる。気持ちはわかる。でも、交通事故の賠償手続きは、相手の情報なしには進められない。これは権利の話ではなく、手続きの話だ。
遠慮しなくていい。気まずくても、うやむやに別れると、あとで困るのはだいたい自分だ。
④ 現場の写真を撮る
車のキズ。ぶつかった位置。道路の状況。信号や標識も。
人の記憶は、思っているよりあてにならない。でも写真は、あとで静かに仕事をしてくれる。
過失割合の交渉になったとき、現場の状況を示せる証拠があるかどうかで、話の進み方が変わる。
ドラレコがある場合は、映像データが上書きされないうちに必ず保存しておこう。ドラレコは通常、一定時間で古いデータから上書きされる仕組みになっている。「あとで確認しよう」と思っていたら消えていた、というケースは実務でも珍しくない。
⑤ 保険会社に連絡する
相手と別れたあとでいい。落ち着いてからでいい。でも、なるべく早い方がいい。
一つ、知っておいてほしいことがある。
保険会社への連絡は、無料で相談できる窓口だ。そして、保険金が実際に支払われるまでは、保険を「使った」ことにはならない。等級への影響を心配して連絡をためらう方がいるが、相談しただけでは等級は下がらない。
まず連絡して、使うかどうかはそれから判断すればいい。
まとめ|この順番だけ覚えておけばいい
① ケガの確認
② 警察を呼ぶ
③ 情報交換
④ 写真を撮る
⑤ 保険会社に連絡
慌てなくて大丈夫。 ひとつずつでいい。
事故はいつか来るかもしれないし、来ないかもしれない。 でも、順番を知っているだけで、あの混乱の中でも少し落ち着いて動ける。
それだけで、だいぶ違う。
シドニーも、ここで一緒に聞いてるから。
[保険猫メモ] 確認することが、いちばんの優しさ。 それが結局、自分も相手も守る。
